
離婚をきっかけに、これまで住んでいた家をどうするかと考え始めた方もいらっしゃるでしょう。
そこで問題になるのが、家を売るべきかどうかという点です。
ここでは、離婚をきっかけに不動産を売却する時に意識すべきポイントについてご紹介します。
ぜひ最後までご覧ください。
□不動産売却は離婚後が良い?
前提として、離婚後は家を売却すべきといえます。
以下では、その理由をご紹介します。
1つ目の理由は、財産分与を円滑に進めるためです。
離婚時には、財産分与により半分ずつ資産を分け合います。
家には資産価値があるため、財産分与の対象となる資産です。
その際、売却せずにどちらか一方が住み続ける場合、住み続ける側が配偶者に対して財産分与で現金を渡す必要性が出てきます。
例えば、2000万円の家でローンの残債がない場合だと、住み続ける側が1000万円を支払わなければならないのです。
そうなると、住み続ける側にそれ相応の経済力が求められるため、財産分与が実行しにくくなります。
2つ目の理由は、住宅ローンのトラブルを避けるためです。
住宅ローンを組む際、夫婦のいずれかが債務者、もう1人が連帯保証人になっていることが多いです。
この連帯保証の関係は離婚しても解消されることはなく、住宅ローンを完済することではじめて解消されるものです。
離婚後に連帯保証人の関係を放置したままにすると、10年後に元配偶者が自己破産してしまった場合、突然ローンの一括返済を迫られるということが起こりかねません。
このようなことを避けるためにも、住宅ローンの関係は家を売ることによって離婚時に解消すべきなのです。

□離婚をきっかけに不動産売却するときに意識するポイント
続いて、名義人に関する注意点をご紹介します。
不動産の売却は、基本的に名義人でなければできません。
例えば、不動産の名義が夫の単独名義だった場合、たとえ夫婦であっても妻が勝手に売却することは認められません。
また、夫と妻の共有名義であった場合は、夫婦の合意がなければ売却できません。
そのため、そもそも売却する権利は誰が持っているかを確認する必要があります。
名義人がわからない場合は、不動産を購入した際の売買契約書を確認してみましょう。

□まとめ
今回は、離婚をきっかけに不動産を売却する時に意識すべきポイントを解説いたしました。
財産分与・ローンのことを考えると、離婚後は家を売却してしまうことをおすすめします。
当社では不動産売却に関する相談を受け付けておりますので、離婚を機に売却を検討している方はぜひ当社までお問い合わせください。