近年、メディアでも頻繁に取り上げられている「空き家問題」は、特に地方地域において、人口減少が進行することに伴って深刻な課題となっています。
そこで今回は、空き家が増加している原因とその解決策について紹介します。
□空き家が増加している原因とは?
日本国内において、空き家の数が増え続ける原因を3つ紹介します。
*少子高齢化による人口減少
将来においても、高齢化と少子化に伴い、総人口が減少していく見込みがあるのにもかかわらず、平成20年以降も、総住宅数は増える傾向があります。
これは、核家族化が一因とされていて、文字通り、1世帯につき1軒の住宅に住むことが一般的になったため、実家が空き家となる事例が増加しています。
*固定資産税の増加対策
空き家が有効活用されない一因として、固定資産税が挙げられます。
土地を売却するために、建物を解体する案も検討されるかもしれませんが、これによって更地にすることで、宅地所有の際よりも固定資産税が高くなることがあります。
そのため、建物を残したまま所有する方が、基本的な課税標準額が大幅に減少し、固定資産税を抑えられるので、空き家の増加につながっています。
*相続問題の発生
相続関連の問題も、空き家増加の要因として影響しています。
所有者が亡くなった場合、遺言書がない限り、空き家は遺族に相続されますが、相続人が複数人いる場合は全員の同意が必要になり、物件の処理や土地売却の手続きができません。
相続に関する交渉が難航し、結果的に放置される空き家も多く存在し、また所有者がいるため、自治体は独自に処分できないため、空き家が増えてしまうのです。

□空き家の増加を抑える解決策とは?
空き家の適切な管理策は、売買や賃貸の手続きに限らず、管理者を配置して空き家の有効活用を図ることにあります。
具体的には、当社のような不動産会社での売却や、空き家管理を活用するといった方法です。
また、古い民家の場合は、自治体やNPOが行う再生事業に参加することも良いでしょう。
例えば、川越市の「歴史的建造物活用推進事業」や、伊賀市の「古民家等活用再生事業」といったものがあります。
空き家には潜在的な価値があることを忘れず、適切な管理をして、適切な場所へ流通させることで、問題を解消できます。

□まとめ
今回は、空き家が増加している原因とその解決策について紹介しました。
当社では、空き家のお悩みをお客様一人ひとりのご事情やご要望を尊重しながら、売却・買取・賃貸・活用などベストな選択肢を提案していますので、ご相談ください。