遺産整理とは何をしたらいいの?家を売る際に必要なのはなぜ?

  • お役立ちコラム不動産活用不動産管理
遺産整理とは何をしたらいいの?家を売る際に必要なのはなぜ?

家を売る際、遺品整理は避けて通れません。
どうしても故人の遺したものをどう扱うか、家財道具や貴重品、思い出の品の処分などには特別な配慮が求められてしまいます。
それでも行わなければならない遺品整理について、今回は掘り下げてみましょう。
 

□遺品整理とは

遺品整理は、故人が遺した家財道具、貴重品、思い出の品などを整理し、不要なものを廃棄し、必要なものを保管する作業です。
この作業には細心の注意と配慮が求められます。

1:仕分けと不用品の処分

遺品整理ではまず、不用品を処分します。
最初に残すものと廃棄するものを仕分けましょう。
この際、重要書類や価値ある品物を見逃さないよう慎重に行ってください。

不用品は買取会社への売却や粗大ごみとしての回収、普通ごみとしての処分など、適切な方法で処理します。

2:必要なものの整理

捨てるべきものを処分したら、次に残すものを整理します。
これには財産に関する書類や故人の思い出の品、死後の手続きに必要なアイテムが含まれます。

中でも財産に関する書類の整理は、相続手続きをスムーズに進めるために重要なものです。
銀行の通帳、証券、不動産関連の書類、自動車関連の書類など、1つずつ確認し漏れがないよう整理することが求められます。

3:形見分け

故人の遺品の中には、家族にとって特別な価値を持つものもあるでしょう。
そういったものは形見として、故人の思い出と深く結び付くかもしれません。

そんな形見が重なった場合の形見分けは遺族間での話し合いによって行われ、故人の財産や思い出の品をそれぞれ持ち帰ります。
丁寧な遺品整理を行うことで、形見としたいものを確実に見つけられるでしょう。
 

□家を売る際に遺品整理はなぜ必要?

家を売る際、遺品整理はなぜ必要になるのでしょうか。
それは、遺品整理することによって家の中を整理し、物件を売却準備の状態にすることが求められるからです。

*売却準備のための空間作り

家を売る際、室内は空っぽにしなければなりません。
遺品整理を通じて家の中をきれいにし、売却に適した状態に整えます。
これは物件の魅力を高め、売却の成功に直結します。

*相続財産の把握

遺品整理を行うことで、相続財産を正確に把握できます。
これによって、故人の持っていた財産、必要書類を発見し、相続税の算出や遺産分割に必要な情報を知らなければなりません。

*重要書類の発見

遺品整理により、売却に必要な書類、例えば不動産売買契約書や建築請負書なども発見されることがあります。
これらの書類は、売却益の計算や税務処理に必要なものであるため、見逃さないようにしましょう。
 

□まとめ

遺品整理は、故人の意志を尊重しつつ、家族の負担を軽減するために重要な作業です。
遺品整理を通して、不用品の処分、必要なものの整理、形見分けを行い、家を売る準備などを整えなければなりません。

家を売る前に遺品整理を丁寧に行うことで、スムーズな売却と適切な相続手続きへと繋がるでしょう。

お役立ちコラムの最新記事