
近年、日本では空き家の放置が大きな問題になっています。
どうして、そこまで空き家が増えてしまうのでしょうか。
また、空き家を所有することになった場合、どのように対策すれば空き家を放置せずに済むのでしょうか。
今回は、空き家を放置してしまう理由と、放置しないためのポイントについて解説します。
空き家の放置にはさまざまなリスクが潜んでいるので、放置しないための対策法をしっかり把握しておきましょう。
□空き家を放置してしまう理由とは?
1.固定資産税対策
更地よりも、建物の建っている土地の方が固定資産税が安くなるため、節税対策として空き家のまま放置しているケースはよくあります。
建物のある土地とない土地では、固定資産税が6倍にまではね上がってしまうため、なかなか解体できず、空き家をそのままにしている方は多いです。
2.権利関係が複雑で調整がつかない
相続の関係で空き家を共有名義で所有しており、権利関係が複雑になっていると、空き家をどう管理するかで困ってしまいます。
このような場合には、賃貸物件として上手く活用できる可能性もありますが、権利関係が複雑なために、放置せざるを得なくなってしまうのです。
3.地価の下落
空き家を売れる状態ではあっても、経済的な要因で地価が下落してしまうと、売るに売れなくなってしまいます。
また、日本では新築住宅に対する思い入れが強いため、ある程度の好条件が揃っていなければ、空き家の売却は難しい場合が多いです。
その結果、売りたくても買い手が見つからず、結局放置する羽目になってしまうのです。
4.登記に絡む問題
所有している空き家の名義が、もともとの所有者のままになっている状態だと、現在の所有者の意志では空き家を売却したり、解体したりすることが困難です。
そのため、空き家を活用するにしても、状況が八方塞がりになってしまい、最終的には放置することになってしまいます。

□空き家を放置しないためのポイント
*空き家バンクの利用
空き家の賃貸や売却をお手伝いしてくれるサービスとして、各自治体が提供している「空き家バンク」のサービスがあります。
空き家バンクに所有している空き家を登録しておくことで、空き家に興味を持ってくれた人と接触でき、賃貸や売買についての話を進めていけます。
買い手が見つかりにくい、郊外や過疎地域に空き家がある場合におすすめのサービスです。
*賃貸で貸し出し
空き家を活用する予定はないけれども、手放すのは気が引けるとお悩みの方には、賃貸物件として貸し出すのもおすすめです。
使わない空家を賃貸経営できれば、家賃からの不労所得も得られるので、固定資産税の支払いを補えます。
さらに、居住してくれる方が空き家を手入れしてくれるため、メンテナンスにかかる手間も軽減できるでしょう。
*空き家の売却
空き家を売却することで、維持管理にかかる手間や負担がなくなり、まとまった収入も得られるためスッキリします。
空き家を高く・早く売却するためには、空き家の扱いに慣れた不動産会社に依頼することが大切です。
当社では、お客様にとって理想に近い条件で売却を進めていけるよう、親身に寄り添って手続きを進めてまいります。
豊富な実績のもと、皆様にとって最良の売却プランを提案いたしますので、ぜひ一度お気軽にお問い合わせください。

□まとめ
空き家の放置が増えている理由には、固定資産税対策や、権利関係・登記に関する問題が絡んでいます。
こうした理由から空き家を放置しないためにも、売却や賃貸を上手く活用して、最適な形で空き家を使えるようになりましょう。