空き家の管理、頭を悩ませている方も多いのではないでしょうか。
特に、水道の管理は放置すると大きなトラブルに繋がるため、適切な対応が求められます。
水道料金の負担はもちろんのこと、想像を超える修理費用が発生する可能性も。
適切なタイミングで水道を止め、安心できる状態を維持するにはどうすれば良いのでしょうか。
今回は、空き家の水道管理に関する疑問を解消し、具体的な対策をご提案します。
空き家の水道を止めるタイミング
長期不在時の対応
長期不在にする場合、水道の凍結や漏水、高額な水道料金といったリスクを避けるため、水道を止めることを強くお勧めします。
数ヶ月以上の長期出張や旅行、介護施設への入所などを予定している場合は、事前に水道局への手続きを行いましょう。
手続き方法については後述しますが、自治体によって異なるため、必ず管轄の水道局にご確認ください。
水道メーターの止水栓を閉め、屋内の蛇口からも水抜きを行うことで、凍結による破裂リスクを軽減できます。
売却・解体時の対応
空き家の売却や解体時には、早期に水道を止めることが重要です。
売却の場合、水道の状態は物件の価値に影響します。
水漏れリスクを軽減し、スムーズな引き渡しを実現するためにも、事前に水道を止めておくことをおすすめします。
解体工事においても、水道の存在は作業の安全性を阻害する可能性があります。
事前に水道を止めることで、作業の効率化と安全性の確保に繋がります。

空き家の水道管理と手続き
水道局への手続き方法
水道を止めるには、まず水道局への連絡と手続きが必要です。
電話、メール、窓口など、各自治体の水道局が指定する方法で「使用中止」の申請を行いましょう。
申請時には水道メーター検針票の控えが必要な場合もありますので、事前に確認しておきましょう。
申請後、水道局から使用中止の日程を連絡されます。
その日には立ち会いが必要となる場合があるので、スケジュールを調整しておきましょう。
使用中止に伴い、水道メーター口径に応じた手数料が発生します。
具体的な金額は水道局にお問い合わせください。
最後に、水道局職員が現地に来てメーターを撤去します。
止水後の適切な管理
水道を止めた後も、定期的な点検が不可欠です。
少なくとも3ヶ月に1回は、屋根や外壁、雨どいなどの外観、カビや害虫の侵入、漏水の有無などを確認しましょう。
異常を発見した場合は、速やかに専門業者に連絡し、適切な対応を取るようにしてください。
また、漏水検知センサーの設置も有効な対策です。
センサーの種類は様々ですので、空き家の状況に合わせて最適なものを選びましょう。
電池切れなどに注意し、定期的な点検を忘れずに行いましょう。

まとめ
空き家の水道管理は、凍結・漏水による被害や高額な水道料金の発生といったリスクを伴います。
長期不在時や売却・解体時には、必ず水道を止めることをおすすめします。
水道局への手続きを忘れずに行い、止水後の適切な管理、定期的な点検、漏水検知センサーの設置などを徹底することで、安心して空き家を管理できます。
これらの対策を講じることで、思わぬトラブルを防ぎ、安心した空き家管理を実現しましょう。