住宅ローンの返済が困難になった際、選択肢の一つとして任意売却が挙げられます。
しかし、任意売却を進めるタイミングや、相談する時期について悩まれる方もいらっしゃるでしょう。
問題が大きくなる前に適切に対処することで、より有利な条件で解決できる可能性があります。
今回は、任意売却を早期に進めるべき理由と、相談すべきタイミングについて解説します。
任意売却を早く進めるべき理由
遅延損害金の発生を抑える
住宅ローンの返済が滞ると、遅延損害金が発生します。
この遅延損害金は、滞納した金額に対して、通常の金利よりも高い年率(一般的には14%台)で計算されるペナルティです。
さらに、住宅ローンの返済が数ヶ月続くと「期限の利益の喪失」という通知が届き、その後は借入金全額に対して遅延損害金が発生するようになります。
この金額は月々数十万円にもなり得るため、早期に任意売却を進めることは、この高額な遅延損害金の発生を最小限に抑えるために非常に重要です。
競売開始を回避する
住宅ローンの滞納が続くと、最終的には裁判所による競売手続きが開始される可能性があります。
競売では、物件が市場価格よりも著しく低い価額で落札されることが多く、強制的に退去を迫られるため、生活の再建が困難になるケースも少なくありません。
任意売却は、金融機関の許可を得て、市場価格に近い価額で不動産を売却できる方法です。
競売という強制的な手続きを回避し、ご自身の意思で売却を進めるためにも、早期の任意売却の検討が望まれます。
市場の変動に対応する
不動産市場は常に変動しており、価格が上昇する時期もあれば、下落する時期もあります。
再開発や地域特性、あるいは低金利などの経済状況によって市場に活況が見られる場合、その上昇局面を捉えて早期に売却することで、より有利な条件で取引できる可能性があります。
一方で、人口減少や金利上昇といった要因で価格が下落傾向にある場合も、今後さらに売却が難しくなる前に、早期の売却を決断することが賢明な場合もあります。
市場の状況を的確に捉え、最適なタイミングで行動するためにも、早期の検討が重要です。

任意売却の相談はいつすべきか
早期相談が解決への近道
住宅ローンの返済が困難になった場合、まずは専門家へ相談することが解決への近道となります。
返済が苦しいと感じ始めた段階や、まだ現時点では支払いができているものの、将来的な見通しに不安がある場合であっても、早い段階で相談することが大切です。
問題が小さいうちに専門家のアドバイスを受けることで、任意売却以外の選択肢も含めて、より多くの選択肢を維持し、ご自身の状況に合った柔軟な対応が可能になります。
状況悪化前に専門家へ
住宅ローンの滞納が続くと、金融機関からの督促状が増え、精神的にも経済的にも追い詰められてしまうことがあります。
また、期限の利益の喪失や代位弁済といった法的手続きが進むにつれて、取れる選択肢が限られてしまいます。
このような状況が悪化する前に、専門家へ相談することで、冷静に状況を把握し、適切な対策を講じることができます。
一人で悩みを抱え込まず、早めに専門家のサポートを得ることが、苦境を乗り越えるための第一歩となります。
迷ったらすぐに相談する
任意売却に限らず、住宅ローンの返済に関する悩みは、専門的な知識が必要となる場面が多くあります。
「どうすれば良いかわからない」「この状況で任意売却は可能なのか」といった疑問や不安を感じたときは、迷わず専門家へ相談することをおすすめします。
専門家は、個々の状況を丁寧にヒアリングし、法的な側面や市場の動向を踏まえた上で、最適な解決策を提示してくれます。
少しでも迷いや不安がある場合は、早めに相談することで、より良い結果に繋がる可能性が高まります。

まとめ
任意売却を検討する際、早期に行動を起こすことは、遅延損害金の発生を抑え、競売開始を回避し、市場の変動に対応するといった多くのメリットをもたらします。
また、住宅ローンの返済に不安を感じ始めたら、状況が悪化する前に、あるいは迷った時点で、速やかに専門家へ相談することが、解決への確実な一歩となります。
一人で抱え込まず、専門家の知識と経験を借りることで、より良い未来への道が開けるでしょう。